EUでアレルゲン指定されなんらかの規制をされている香料26物質(その2)
その1の続きです
104-55-2 Cinnamal
シンナムアルデヒド、(E)-3-フェニルプロペナール、シンナミルアルデヒド、桂皮アルデヒド
→シナモンの香料成分
104-54-1 Cinnamyl alcohol
シンナミルアルコール、シンナミルアルコール、桂皮アルコール
ヒヤシンスの芳香
5392-40-5 Citral
シトラール、レモナール
レモングラス、バーベナ、レモンマートル、レモン、オレンジに含まれる芳香成分
ゲラニアールは強いレモン臭を持つ。ネラールのレモン臭はやや弱いが、甘みがある。それらの香りのため、清涼感を与える香料として香水や香味料、レモン油の強化剤などに用いられる
106-22-9 Citronellol
シトロネロール
シトロネロールは香水や防虫剤、またはダニの誘因に利用される。ローズオキシドの原料にもなる
人によっては過敏症を引き起こす可能性があるため香水としての使用に制限が設けられる
91-64-5 Coumarin
桜の葉に代表される植物の芳香成分、ラクトンの一種、芳香族化合物
バニラに似た芳香
抗酸化作用や抗菌作用、抗血液凝集作用がある。通常量では問題ないが過量摂取では肝毒性や腎毒性が懸念されるため、日常継続的に大量摂取することは好ましくない
97-53-0 Eugenol
オイゲノール
クローブ、ピメント、ローリエ、シナモン、バジリコ、バナナ、ナツメグなどに含まれる芳香成分
香水、香料、精油、殺菌剤や麻酔薬などの医薬品に用いられる
皮膚に触れるとアレルギー反応により皮膚炎を起こすことがある
過剰に摂取すると、血尿・痙攣・下痢・吐き気・意識喪失・めまい・動悸などの症状があらわれる。
4602-84-0 Farnesol
ファルネソール
バラやレモングラス、シトロネラの精油に含まれそれらの芳香をもたらす成分の一つであり、香水を作るときに用いられる。最も単純なセスキテルペンであって、多くのセスキテルペンの前駆体である
106-24-1 Geraniol
ゲラニオール
ゼラニウムから発見された直鎖モノテルペノイドの一種。主にローズオイル、パルマローザ油、シトロネラ油に含まれる。また、ゼラニウムやレモン、いくつかの精油にも含まれている
バラに似た芳香を持ち、広く香水に使われている。また、モモ、ラズベリー、グレープフルーツ、リンゴ、プラム、ライム、オレンジ、レモン、スイカ、パイナップル、ブルーベリーのような芳香としても用いられる
研究によって、防蚊剤の効果があることが示されている
ミツバチはニオイ腺で合成したゲラニオールを使って蜜を持っている花とミツバチの巣の入口を標識す
その3へ続く
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シトロネロール、シトラール、ゲラニオール、オイゲノールは
他のもだけども
日本で出回ってる柔軟剤や化粧品の常連ですな
EUでアレルゲン指定されなんらかの規制をされている香料26物質(その1)
EUでアレルゲンとして指定されている26の香粧品原料
その1
127-51-5 Alpha-isomethyl ionone
3-Methyl-4-(2,6,6-trimethyl-2-cyclohexen-1-yl)-3-buten-2-one
α-イソメチルイオノン
配合香料、皮膚コンディショニング剤とされてる
122-40-7 Amyl cinnamal
アミルシンナムアルデヒド
101-85-9 Amylcinnamyl alcohol
アミルシンナミルアルコール
適用法令 : 安衛法57条・有害物表示対象物質 労57-2 危4-ア(水溶性)-II
105-13-5 Anise alcohol
アニスアルコール(アニシルアルコール)
4-メトキシフェニルメタノールの事
Wikiその他いろいろなところに「甘い香り」と記載されてた
100-51-6 Benzyl alcohol
ベンジルアルコール
酸と反応してエステル類を合成する材料となる ほのかな甘い香りがある
酢酸ベンジルはこれから生成される
→職場のあんぜんサイト ベンジルアルコールのページ
https://anzeninfo.mhlw.go.jp/anzen/gmsds/100-51-6.html
0-51-4 Benzyl benzoate
安息香酸ベンジル
シラミやダニを駆除する抗寄生虫性の殺虫剤(駆虫薬)
香水の成分を保持するための揮発防止剤
人工香料として、食品添加物
セルロースなどのポリマーの可塑剤
高沸点の有機溶媒
103-41-3 Benzyl cinnamate
ベンジルシンナメート
別名桂皮酸ベンジル
118-58-1 Benzyl salicylate
サリチル酸ベンジル
褪色防止剤、香料
80-54-6 Butylphenyl methylpropional
ブチルフェニルメチルプロピオナール
スズラン、シクラメンの香りを再現する合成香料
元記事:EU指定の香粧品のアレルゲン指定26のリスト(PDF)
https://www.bd.com/documents/corporate/EU-List-of-26-Fragrance-Allergens_EN.pdf
香気とは? その2
前回の肺協会の記事続きです
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”無香性”や”香料無添加”と表示は確実に香料が入っていないという意味か?
いいえ、”無香性”や”香料無添加”との表示がある製品でも、実際はある特定の成分の原料臭を隠すために香料を添加することが許可されています。カナダ厚生省は企業がこれらの製品ラベルに成分表示をする際の特定の規定を設定しています。カナダ厚生省の規定によれば、”無香性”と”香料無添加”の表示は、香料が全く添加されていないものと、香粧品から別の原料臭を隠すためのマスキングとして香料が使われているものも含んでいます。
家庭で香気成分を避ける工夫
より安全な洗浄製品を選ぶか、また自分自身でより良いものを作る方法もあります。安全な製品と自作する方法のレシピ集は 低毒性製品ガイド をご覧ください(訳注:カナダの製品リストです。)低毒性のパーソナルケア用品、洗浄用品やその他の製品はノバスコシア州環境衛生協会、独立非営利団体、が公開しています。
- 香料無添加のパーソナルケア用品の使用をお勧めします。より安全なパーソナルケア用品を探すためには スキンディープデータベース を見て下さい。シャンプー、ボディクリーム、ベビー用清拭剤などの多くのブランドの安全性を比較評価しています。スキンディープはアメリカの非営利調査機関である環境ワーキンググループの運営するものです。また 低毒性ガイド.ca はパーソナル用品やベビー用のおしりふきの推奨される使い方も提供しています。
- 換気をよく行ってください。換気扇がない場合は窓を開けて新鮮な空気と古い空気を入れ替えて下さい。または空気の通る窓辺に扇風機を置いてもう一か所の窓を開けて空気の流れが増えるようにしてください。
屋外で香気を避ける工夫
- 出来る限り香料無添加の製品を使用する
- 職場やオフィスでは換気を継続する
- 洗剤や石鹸類は密閉できる保管庫か常にドアが閉じた状態の食器棚に入れて下さい。またそれを保管した部屋の換気が良い事を常にチェックしてください。
- 職場、学校や礼拝堂などに ”無香料の建物” の表示をしてもらうようお願いしてください。
- 無香料ポリシーが整備されていない場合は、あなたやあなたのお子さんの職場や学校、礼拝堂、ジムなどと協力して無香料ポリシーや香料削減ポリシーを採用していってください。
もしも香水を使いたいときは
- 寝室には香水や香料入り製品を置かない事
- 気温が高い時には香水はなるべく弱めに(あるいはまったく使わないで)使って下さい。香気は熱で強まります。
- 香気が過度にならないよう注意しましょう。手を伸ばした距離にいる人があなたの香りに気づ居けない程度を心がけて下さい。
元記事: Scents BREATH lung assosiation
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すごいよね
無香料ポリシーに香料削減ポリシーだって
さすがカナダ!!
香気とは?
Sakakiさんに教えて頂いた記事です。
カナダの肺協会HPより
香が呼吸器に影響を及ぼす可能性について言及・啓発している記事がありましたので和文でご紹介。
二つに分けます。その1
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香気
香気と聞いて思い浮かべるものは?
我々は香気といえば通常は香料、アロマや香水ー何かしら香りを付加するものを思い浮かべます。
香気はパーソナルケア用品の中につきものですー香水、髭剃りローション、コロン、シャンプーやコンディショナー、石鹸、全身ローションや制汗剤など。
また香気は家庭用品にも含まれますー例えば空気清浄剤、脱臭剤、キャンドル、一部の洗濯洗剤、衣料用柔軟剤、清掃用品等です。
また香気は職場でも見られます(洗浄用品、接着剤、コーキング材など)。
香気付の製品は健康にどのような影響を与えるのでしょう?
製品に香気を付加するために使われる化学物質は、ある人々、特に喘息やCOPDなどの肺疾患を持つ人々にとって健康上深刻な問題の原因となり得ます。香気を持った製品はただ側にあるだけでも人々を病気にすることがあるのです。
香気は肌や肺を通って我々の体の中に侵入します。香気に使われる化学物質は多くの異なる反応を引き起こします。天然由来の植物成分を使った製品ですら、ある人々にとってはアレルギーの原因になり得るのです。
香気の影響で起きる症状は軽いものもあれば重いものもあります。一般的な症状には次のものがあります。
- 頭痛
- めまい
- 疲れやすい/虚弱
- 息切れ
- 吐き気
- 感冒様症状
- 喘息症状の増悪作用
香気に使われている成分は?
香気は通常天然のものと人工の化学物質を混合して作られます。典型的な香気には通常100~350種の成分が含まれます。香気含んだ製品の問題は、においそのものよりはそのにおいを作り出している化学物質にあります。
香気付製品は常に空気中にいくつかの有害な化学物質を揮発させ、髪や衣類や周囲のものすべてに付着します。一般的に香りを長もちさせるために使われる化学物質にフタル酸ジエチルがあります。
アメリカ国立医学図書館による有害物質の就業時曝露のハザードマップによれば、これは皮膚にアレルギー反応(接触性皮膚炎)を起こす可能性があり皮膚感作剤として分類され、また生殖毒性があるとあります。
その2へ続く
元記事: Scents BREATH the lung association
CDC米疾病予防管理センターによる香害関連トピックス
※元記事https://www.cdc.gov/niosh/topics/indoorenv/chemicalsodors.html
※この翻訳はCDCによるものではありません(CDCのポリシーに基づく表示)
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労働環境の安全と健康についてのトピックス
屋内環境のクオリティ
化学物質とにおい(残り香)
化学物質と関連するにおいは、建物の室内環境の質の問題点の原因たり得ます。オーガニックなものであるかそうでないかに係わらず、においは快適なものにも不快なものにもなり得るのです。いくつかは健康に有害なものもありまたそうでないものもあります。ほとんどの有害化学物質は建物内で発生していますが、また屋外から屋内に入り込む化学物質もあります。
職場で化学物質に触れる機会(曝露)を減らすことは、働く人の健康と環境に良い結果をもたらすための予防措置です。
化学物質汚染の原因物質
様々なものが様々な汚染の原因になっています。揮発性有機化合物(VOC)は職場や家庭で見られる一般的な化学物質で、においのもとです。VOCとは、空気中に容易に揮発する化学物質の事です(カーボンを含む)。職場環境に見られる多くの者がVOCを発生させる元となる可能性があります、例えば;
・コーキング(目張り)材、密閉材、コーティング材
・接着剤
・塗装剤、ワニス/染料
・壁紙
・洗浄剤
・燃料と燃焼後生成物
・カーペット
・ビニール製床材
・織物製品や家具類
・空気清浄剤やその他の香り製品
・従業員の個人的な日用品、例えば香水やシャンプーなど
もしもこれらやその他の化学物質をコントロールせずにいれば、たとえビルの換気システムがしっかり設計され稼働していたとしても、室内環境のクオリティに問題が生じることになるでしょう。
建築関連の化学物質、においとその元となるものの例をいくつか以下にリスト化します。
汚染された外気
・一般的な大気汚染物質(硫黄、窒素などの酸化物、オゾンなど)
・一般的な車両排気ガス(一酸化炭素、酸化窒素)
・近隣道路や駐車場、ガレージからのガソリンやディーゼルの排気ガス(一酸化炭素、酸化窒素)
・ごみ収集箱からのにおい
・近隣の建物からの排気(VOCとにおい)
・建物の外にある通風孔附近にある不衛生なもの(様々なにおい)
土壌からの放出
・ラドン(無臭で不可視)
・地下に設置された燃料タンクからの漏出(ガソリンや溶剤のにおい)
・以前その土地にあったものの残留臭(例;メタン)
・農薬
建物からの放出
屋内
・湿気によるダメージ、微生物からのVOC(菌が排出するVOC)
・オフィス機器からの放出物(VOC,オゾン)
・保存している消耗品類からの放出物(溶媒、トナー、アンモニア、塩素)
・カーペットや家具、ほか建築物の建材からの放出物(接着剤、織物の処理剤、着色料、ワニスからのホルムアルデヒドを含むVOC)
・研究、印刷、芸術、喫煙所、整髪美容、食品調理などにかかわる建物の特定のエリアからの放出物(様々な化学製品関連のにおい)
・屋内での建物補修に関するにおい(ペンキ、コーク、接着剤などの製品からのVOC)
・エレベーターなど建物の機械類からの放出物(溶媒などの化学製品)
・配管の問題(下水、不適切なバスルームからの換気)
・家事/清掃活動による放出(アンモニア、塩素などの洗浄剤:例えば洗剤、カーペット用シャンプーなどから発生するちりや殺菌成分)
・脱臭剤や香水の使用
・建物内での殺虫剤使用による放出物
・建物中に(VOCが)広がるような偶発的なアクシデント
・建物内に保管中のゴミからの放出物
・建物内での火気使用によるダメージ(すす、電気機器からのポリ塩化ビフェニルの発生)
屋外
・排気口(車両排気、化学物質流出)
・建物外での殺虫剤使用
・屋外の補修など(屋根材などからのVOC放出)
・屋外に(VOCが)広がるような偶発的なアクシデント
・建物の外側の火気によるダメージ
建物内の人間由来のもの
危険を内包する行為
・喫煙
・料理のにおいをさせること
・化粧品のにおいをさせること
・二酸化炭素濃度を上昇させること
不愉快なもの
・体臭