antiodor’s diary

香害が一日も早くなくなればいいとできることをちまちまコツコツやってます。調べたことをシェアしていきます。もしも必要であれば、香害に反対する皆様、よろしければ職場や学校などでの説明、地域への訴えなどにどうぞご自由にご利用ください。皆様の周囲の環境が少しでも改善されることを心から願っております。

アロマの禁忌 2 アロマ精油の禁忌一覧

前記事で予告した通り、アロマ精油の禁忌をここにまとめます。

 

【高血圧の人の禁忌】

タイム セージ ペパーミント ユーカリプタス ローズマリー

 

【低血圧の人の禁忌】

ローマンカモミール ラベンダー マジョラム イランイラン

 

【妊婦さんの禁忌】

クラリセージ スペアミント マジョラム サイプレス ジュニパー スウィートフェンネル バジル パセリ ジャスミン ローズ ローズマリー シダーウッド ミルラ(没薬) ペパーミント レモングラス セージ アンジェリカ アニス ヒソップ ペニーロイヤルミント タイム ローレル ヤロウ

 

【妊娠初期に使用禁忌】

オレンジ ジャーマンカモミール サンダルウッド パイン ブラックペッパー レモングラス

など

 

【授乳中の禁忌】

クローブ シダーウッド セージ ヒソップ フェンネル ペパーミント メリッサ ヤロウ ローズマリー

 

【生理中の禁忌】

クラリセージ シナモン クローブ フェンネル マジョラム ミルラ(没薬)

 ※特に生理が重い人の場合、上記に加えて

ジュニパー バジル ローズマリー セージ

も、生理中でなくても避けた方が良いとされているようです

 

【皮膚刺激性のあるもの(敏感肌、アレルギーの人や乳幼児に禁忌或いは慎重使用)】

柑橘系 タイム シナモン バジル レモングラス レモンバーベナ フェンネル スペアミント ペパーミント クローブ ローズマリー カシア オリガナム パイン レモンバーム ティートゥリー シベリアモミ パセリ カルダモン キャラウェイ シダーウッド ジンジャー パーチ

 

【皮膚炎症時に使用禁忌】

シトロネラ アニス ジャスミン ジンジャー イランイラン ベンゾイン(安息香) ゼラニウム パイン ローレル

 

【光感作性のあるもの(使用後に日光にあたってはいけないもの。目安として12時間)】

ベルガモット スィートオレンジ レモン ライム マンダリン グレープフルーツ タンジェリン タイム レモンバーベナ フェンネル プチグレン キャロットシード セージ ヤロウ クミン アンジェリカ

 

【使用中・使用後に車の運転を避けるべきもの】

クラリセージ ベンゾイン(安息香) ネロリ ジャスミン

 

【喘息に禁忌】

カンファー(樟脳)

 

【肝臓、腎臓病に禁忌】

ジュニパー ブラックペッパー

 

【心臓病に禁忌】

ペパーミント

 

【子宮の病気(内膜症、がん)に禁忌】

フェンネル

 

前立腺肥大に禁忌】

メリッサ

 

緑内障に禁忌】

メリッサ

 

てんかんに禁忌】

フェンネル ヒソップ ローズマリー セージ シダーウッド カンファー(樟脳) ワームウッド テレビン ユーカリプタス

 

【粘膜刺激性を持つもの】

パイン レモン タイム キャラウェイ

 

【発熱時に使用禁忌】

ヒソップ ヤロウ ローズマリー

 

【長期連用禁止】

クローブ アニス ユーカリプタス オレンジ レモン ジュニパー ナツメグ ブラックペッパー マートル ヤロウ 

 

【低濃度で使用すべきもの】

イランイラン バニラ カンファー(樟脳) クラリセージ アンジェリカ シナモン スパイクラベンダー パセリ パチュリー フェンネル

 

【10mlの経口摂取で重篤な障害を起こすもの】

セージ アニス タイム レモン フェンネル クローブ シナモン カシア カンファー(樟脳) シダーウッド ユーカリプタス ウィンターグリーン ペニーロイヤルミント ヒソップ

 

※上記に皮膚刺激性のあるもの、という項目があり、アレルギーのある人に禁忌となっていますが、当然このほかにも個人によりアレルギー反応を起こす場合があります。

あくまでも上記の物はアレルギーを起こす確率が高いというだけで、他のものでアレルギーを起こす可能性もあります。

 

たとえば花粉症や卵アレルギーはとても多いです。けれど他のものでアレルギーを起こさないわけではなく、小麦、サバ、米、バラ科植物、蕎麦のアレルギーもいます。

花粉症がないのにサバで発疹が出る、卵は大丈夫なのに蕎麦で倒れて救急車で運ばれるという事もあります。

食物アレルギーと言われたことはないけど金属や化繊で皮膚がかぶれる人もいる。

せっけんで皮膚にトラブルが起きる人もいれば、クエン酸が肌には大丈夫だけど鼻や目の粘膜にしみるという人もいる。

このようにアレルギーは人それぞれで、一概に「これを気を付けてれば大丈夫」ということは言えないのです。食物だけじゃなく身につけるものも同じ。

 

 にもかかわらず、今は公共の役所等やあろうことか病院で簡単にウェルカムアロマを炊いていたりします。

空気は誰もが呼吸するものなんで、食物や衣類、その他デオドラント製品のように自分で避けきれるものではない。


特に考えてほしい、一番に考えてしかるべきはずの病院。

「ラベンダーや柑橘系なら大丈夫だろう」

「食べモノや花の香りの成分だし、お茶にして飲むぐらいだし」

と思っているかどうかは知りませんが、自分の周囲の病院でのラベンダー・柑橘系アロマ使用率が半端ないです。眼科、皮膚科、産婦人科、総合病院。

ではここで見てみましょうかラベンダーと柑橘系精油の禁忌。

 

≪ラベンダーを禁忌とする疾患や状態≫

低血圧 

≪柑橘系を禁忌とする疾患や状態≫

長期連用禁止 粘膜刺激性 皮膚刺激性 光感作性 妊娠初期

 

 

ですってよ先生方に看護師さん方?

眼科なら内科疾患と関係ないから大丈夫?

では眼科には低血圧の人は絶対にも来ませんか?妊娠初期の人も?絶対?そんなわけないです。

皮膚科なら大丈夫?妊娠初期の人なんか来ない?

そんなわけはないですよね。

 

例えば眼科。

柑橘類じゃなくたって、そしてアロマに限らず香料には粘膜刺激性(目や鼻なんか特に)ありますよ。さらに目の炎症なんかが起きてる人がそれを治してもらいに眼科に来るんじゃないでしょうか?そこに刺激性のある揮発物って。

柔軟剤のマイクロカプセルなんかそのまま微粒子です。PM2.5です。

白内障などの目のオペをした患者さんにゴーグルつけさせるのは何の為でしょうか?眼球に微粒子が入らないよう保護しているんじゃなかったですっけ?そんな状態の人が来る眼科の病院の空間に微粒子充満させてどうしますか?


眼科だけじゃない。歯医者も婦人科も色々な疾患や体質の人が訪れる。総合病院なんかあらゆる疾患の人が集まる。


そしてそれは病院に限らない。


さらにアロマにとどまらず、洗剤柔軟剤デオドラント製品パーソナルケア製品に使われる香料。

一定の濃度を越えなければ大丈夫?

病理で考えれば、ほぼ量なんか関係なく反応する。それが『感作性がある』ってことです。

薄めて使ってるからって大丈夫じゃないんです。感作を起こす症状を持ってる人にはそれでも大なり小なりの症状が出る。そしてまだ発症してない人にも発症のリスクをあげ続ける事になる。

大丈夫じゃないから、あらゆる理由で香害にここまで異を唱える人が増えてるんです。

ただ臭いから、嫌いだからだけの話じゃない。

化学物質過敏症にかかった人には拷問です。実際に体に症状が出ます。

そして化学物質過敏症だけじゃない。

妊婦さんに子宮収縮を起こしたり、

心臓病のひとの心臓を左右したり、

血圧を上げたり下げたり、

てんかんの発作を誘発したり、

緑内障前立腺疾患を悪化させたり、

神経系に作用して運転に支障を来して自身や他人の命を危険にさらす可能性すらもある。


自分の体が大丈夫だから、自分の鼻には感じないからと、問題を考えることを放棄しないでほしい。

その行為と姿勢は、今や忌み嫌われて蔑まれてさえいる、歩きタバコと一緒です。

自分は吸ってて旨いと感じるから、副流煙が他人にどんな影響を与えるか考えないのと同じことです。

しかも今の状況は、あらゆる場所で人の迷惑も省みずタバコふかし放題道に吸い殻棄て放題だった昭和の頃の喫煙者レベルです。

今では考えられないことですが、駅のホームの柱の全部に灰皿ついてて吸い放題、当然ホームはモックモクでした。さらに線路やホームの地べたに吸い殻が棄て放題で30㎝四方に一二個は確実に落ちてた。(神奈川県の私鉄ホームの話です)

学校でも。職員室はもとより、廊下で歩きタバコする教師とか普通にいました。

それを誰も悪いことと思っていない。その性で呼吸器を患った子供や非喫煙者がどれ程いるんでしょう。

でも、喫煙してる人たちは悪いなんてこれっぽっちも思ってなかった。

「ウマイからいいだろう」

「なんかタバコ吸ってると大人っぽくてかっこいいし」

「皆気にしてないし」

「皆やってるからいいだろう。」

 

もう少し考えて欲しいものです。

特に医療看護介護に携わる人は。

昭和の最悪な喫煙環境と同じことをしていていいはずはない。元々医療の場では強い香料はそれこそ禁忌だった。それもほんの数年前まで。


ただ、タバコならまだ避けようがあった。

こんなに老若男女があらゆる場所で何てことはタバコには無かったし、今の香料ほど一瞬でしつこく染み付く何てことはなかったし、病院の病室がタバコ臭いなんて事態はほぼ皆無だった。


それが今は。


本当にこれでいいのか、考えてほしいです。



 

さて、ここではアロマの禁忌を羅列しましたが、決してアロマを頭ごなしに否定しているわけではありません。自分はアロマセラピーに対してむしろ一定の効果を得られるものだと信頼を寄せています。


例えばメンタ湿布というものがあります。

今でも医療や介護の場で腹部膨満やイレウス傾向の人に対して使用されます。あれはハッカの精油をお湯に垂らして温タオルを作り、お腹に当てるもので、かなり効き目があります。

ハッカと言えばお湯に垂らして部屋に置いておくだけで鼻詰まりが解消したりもしますね。


効果がある、だからこそ裏を返せば副作用、副反応が必ずある。薬と同じです。

それを気を付けて有効に使用してほしいのです。